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Phytogenic feed additive(PFA)の 小動物予防医療への応用

 

 フランスでは毎年、風邪が流行する季節になると抗生剤の乱用を戒めるテレビコマーシャルが増える。現状のまま抗生物質の乱用を放置すれば、将来これまで以上に多くの耐性菌が出現し、その感染による死者が著しく増加すると予想されるためのフランス政府の危機感の表れといえる。翻ってわが国の医療現場では相変わらず抗生剤の乱用は放置されたまま、この状況は小動物医療でも同様である。産業動物では、病気の予防や成長促進を期待して抗生剤を飼料に混ぜて投与することが長年行われており、わが国では家畜に人の2倍以上の抗生剤が使用され、これが耐性菌を生む温床となっているとの指摘もある。EUでは2006年に抗生剤を家畜の飼料に混ぜることが禁止された。アメリカでも家畜に対する抗生剤の日常的な投与を禁止する動きが出ている。2016年11月福岡で開催された「第2回世界獣医師会・世界医師会”One Health”に関する国際会議」で採択された福岡宣言では「医師と獣医師は人と動物の医療において重要な抗菌剤の責任ある使用のため協力関係を強化する」と謳われている。こうした経緯から近い将来、小動物臨床においても抗菌剤使用が大幅に制限されることも予想される。
 EUでは抗生剤に替わる物質として植物由来の抗炎症効果を持つ物質を食品添加物 (phytogenic feed additive) として利用する動きが広がっている。また、PFAにはミルクや肉の風味を増すなど付加価値を高める効果も期待される。PFAには抗酸化作用を持つ物質も多く、その活性酸素除去能力を基盤とする疾病予防効果も期待できることから、小動物臨床の場でもその応用範囲は広いと考えられる。
 今回のシンポジウムでは、日本畜産技術士会会長の木村信煕先生に、PFA利用先進地域であるEUの畜産事情を紹介いただきました。また、犬や猫を使ったPFA試験例を岡田ゆう紀先生、村井妙先生から紹介いただきました。

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